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2017年8月15日火曜日

ニュージーランドへ引越し*Vodafoneアプリと携帯電話代の節約

何をするにもまずは電話が必要

海外へ引越す際、まず必要になるのが連絡先として使える現地での電話番号ですよね。これが無ければ、就職活動をすることも賃貸物件を探すこともできません。私たち一家がニュージーランドに引っ越した時も、最初に入手したかったのが現地の電話番号です。



SIMフリーの携帯電話は日本から持参する

ニュージーランドではプリペイド携帯・スマートフォンが主流です。日本から持ってきて海外で使える携帯・スマートフォンがある場合には、現地のSIMカードさえ購入すればニュージーランドで使用を開始することができます。携帯電話が無い場合には現地で携帯・スマートフォンとSIMカードを両方購入することも出来ます。

が、基本的に日本のほうが良い機種を安く売っているのは想像しやすいと思います。私たちも事前に調べて、日本で使っていたスマートフォンをニュージーランドでも継続的に使用できるように準備してきました。

具体的には、私たちは日本ではSoftbankだったのですが、使用していたiphone機種がSIM解除できない型でした。そこでiphoneをアップルストアで下取りしてもらう(手続きが簡易で値段も良心的)→下取りで受け取ったクーポンを利用して、その分安くSIMフリーのiphone SEをアップルストアから新規購入しました。
(色々事前に調べましたが、SIMフリーで新品のアイフォンを手に入れるにはこれが一番王道かつ安心な手段と考えました。)

日本から持ってきたスマートフォンのため連絡先やアプリも既に入っており、空港でSIMカードを購入直後から、すぐ今まで通り利用できたのも良かったです。



空港内でSIMカード・電話を購入

SIMフリーのスマートフォンは持ってきたので、必要なのは現地のSIMカードです。私たちは早速、オークランド空港内にあるVodafone(ソフトバンクのNZ版です)でSIMカードを購入しました。主人がレンタルカーを取りに行っている待ち時間を有効に活用してSIMカードの購入に充てられました。
Vodafone NZ → https://www.vodafone.co.nz/

ニュージーランドではプリペイド式を利用している人が多いです。私たちもとりあえず、プリペイド式用のSIMカードを購入しました。VodafoneのホームページによるとSIMカード自体は5ドルのようです。これにチャージ金額(プリペイド式なので)を合わせた額を支払います。

私たちはSIMカードに30ドルをチャージてもらい一枚の合計が35ドル、自分の分と主人の分で2セット、合計70ドルで購入しました。

VodafoneSIMカードはSIMMicroSIMNanoSIMすべて共通のセットで、好きな大きさで枠から切り取って使用できるような規格になっています。SIMカードの入っている入れ物に電話番号が記載されています。

これで現地の電話番号ゲット!早速自分たちのスマートフォンに新しい現地の番号を登録し合って、試しに掛けてみたりします。

Vodafoneはアプリがとっても便利!

さて、実際にVodafoneNZのプリペイドSIMを利用し始めたのですが、スマートフォンに入れて利用できるVodafoneのアプリがとても便利なことが分かりました。このアプリを利用すると、自分の利用状況の確認や課金がとても簡単にできます。

料金設定の確認や変更も楽々。うまく利用すれば通話料金を必要最低限に抑えることが可能です。



VodafoneのプリペイドはMy Flex Prepayが便利!

ではVodafoneプリペイドの料金設定はどうなっているのか?実は、まるで月極料金プランのようなMy Flex Prepayというシステムがあります。

My Flex Prepayでは、自分の必要性に合わせてデータ量、通話料、メール(TXT)数それぞれの上限値を決めます。上限値にあわせて金額が決まり、これを自分の料金設定=プランとして購入します。購入したプランは28日間で使用期限を迎えます。

28日経つと、同様のプランで更新(=再購入)をすることができ、更新すると前の月の残りのデータや通話時間を引き継ぐことも出来るというメリットがあります。

My Flex Prepayの料金設定を調節して通信費節約

例えばVodafoneアプリで現在の私のプランを見てみましょう。私の料金設定としては、28日間当たりのデータが750MB、通話時間50分、メールが250通で16ドルとなっています。

アプリの画面で確認するとこんな風に表示されます。

自宅ではWifiを設定してあり、自宅でスマートフォンを利用している分にはデータ通信を利用しないので、これで十分間に合っています。通話も基本的には主人と連絡を取るだけですし、ライン電話やスカイプも利用しているので、この量で充分間に合っています。

必要に応じてデータ量や通話料の上限を決める

外出先でデータ通信するよ!もっとデータ量が必要だよ!という方は、自分のニーズに合わせて調節すれば良いのです。データ量、通話料、TXTの上限を最大にするとこんな感じになります。28日間当たりのデータが3.5GB、通話時間500分、メールが送り放題47ドル



一方で、最低限にするとこんな感じです。28日間当たりのデータが100MB、通話時間50分、メールが50通11ドル
念のために電話を持っているけどあまり使わない、という場合ですね。




データの利用状況・通話時間の残りが一目瞭然

上記のプランの変更はアプリで簡単にできます。プランを購入した後、その後の使用状況の確認も、アプリから出来ます。

例えば私の今月は…前回の更新から23日が経過し、残り5日間(5 days left)となっていますが、まだ518MBも残っています。もっと上限を減らしても大丈夫かもしれません。



通話に関しては、前月からの引継ぎ分(Carried over)があり、今月分は全然利用していないという状態にあります。もっと電話しろよ~(汗)



この様に自分のデータ使用状況の確認が簡単で、それに合わせて購入する料金設定プランの変更が可能なため、節約しやすい良いシステムだと思います。

データ・通話が足りなくなったら必要分だけ追加購入

もしも購入したデータ量・通話料が28日の更新期限を待たずに無くなってしまった場合は?心配はいりません。次の28日分を一足早く更新してしまうことも可能ですし、足りない分だけ個別に購入することも出来ます。

通話時間だけ足りなければ、例えば1週間以内に使用可能な通話時間30分を6ドルで。



データが足りなければ1GB20ドル、500MB12ドルで購入可能です。



プリペイド式なので、これらの追加購入をするには前もって課金しておく必要がありますが、それもアプリから可能で楽々です。

この画面から課金します。 

自分の電話番号とクレジットカード情報を入力することで課金できます。他人のVodafone電話番号を入れれば、その番号に課金することも可能です。家族の電話もついでに課金する場合などに利用できます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は私が利用しているVodafoneNZのプリペイドSIMを購入するまでと、購入後に使用できるアプリの紹介をしました。
  • スマートフォンは現地で購入せず、海外使用可能なSIMフリーを日本から持参するのがお勧め
  • SIMカードだけ現地で購入
  • Vodafone ニュージーランドはアプリが便利!
  • Vodafone ニュージーランドのMy Flex Prepayで上手に通信費を節約



オーストラリアのイチゴに子供は大喜び

最近スーパーでイチゴを見かけるようになりました。我が家の子供たちはイチゴが大好き!だいぶ前から「イチゴが食べたい!」といっていたので、早速購入することにしました。





輸入イチゴ、250gx2パックで7NZドル!

近所のCountdownで見つけたイチゴ。250g入りが2パックで7ドルというスペシャル価格になっていました。これはまあまあお安いですよね?

おっ、もうイチゴの季節なの?と思って見てみると…なになに、Imported Strawberriesという表記が…輸入品なんだ!イチゴって国内で新鮮に作るイメージがありましたが、輸出入も出来るのですね。

輸入イチゴはオーストラリア産!

気になる輸出元ですが、お隣の国オーストラリアでした。オーストラリアなら近いし、輸送時間も短かそうだから新鮮なのかな?子供たちはイチゴが大好きなので、試しに2パック購入することにしました。お家に帰って開けてみます。


ニュージーランド国産のイチゴは小粒なイメージがありましたが、こちらの輸入イチゴは大粒で中々美味しそう。

Ti Strawberriesブランド

オーストラリアのどこで作られいるんだろう?と気になるパッケージを見直してみると、Ti Strawberriesとの記載が。Ti?これが果物生産者の名前なのかな?



気になったのでグーグルで調べてみました。Ti Produceというかなり大きな会社がオーストラリアにあるようですね。新鮮なイチゴ輸出の大手のようです。へー

たぶん同じ系列と予想されるTi Farmではいちご狩りが出来るところもあるようですね。これは良いなぁ!いちご狩りとか子供たちが大好きで、日本では毎年行っていました。オーストラリアでは出来る場所があるということですね。ニュージーランドには無いのかな…

気になるニュースも。真実は如何に?

しかし、Ti Strawberriesで検索をかけていると、気になるニュースにも遭遇しました。
「イチゴ農家、労働者の低賃金問題で捜査される」(意訳)というニュースです。

元記事はとりあえず2つ読みました。


どちらも、「労働者が一時間当たり違法に低い賃金で労働させられていた疑いがあるので、イチゴ農家が調べられている」という内容です。労働者というのは海外から来た若い移民が多いとのことです。一つ目の記事のほうでは、イチゴ農家側は労働者のほうがやる気が少ない(=出来高で一律給料だから、作業に時間がかかると時給が減る?)という意味の反論をしているようです。

どちらも昨年の8月のニュースのようで、これが最新情報のようです。捜査結果は出たのかの答えについては、ちょっと検索したところ見当たらなかったです。気になるニュースですね。

イチゴはおいしかったです!

色々調べていたら、肝心のイチゴの味見を忘れていましたが…学校から帰ってきた子供たちにイチゴを見せたら大喜び!早速1パックを2人で分けて完食していました。

最近天気も安定せず寒い日もあるので、ぜひイチゴでビタミンCをたっぷりと摂って風邪をひかないようにしてほしいものです。



ニュージーランド産のイチゴが出回るのはもう少し先かな?ニュージーランド在住の人は春が待ち遠しいですね。

2017年8月14日月曜日

家族で海外へ引越し*予算は?準備は?その2:様々な手続き編

今回は、家族で引っ越しその2として、引っ越しに関して私たちが行った様々な手続きのうち、
  • お役所関連
  • 小学校関連
  • 送金関連
  • パスポート関連

…について覚えている範囲で記載してみようと思います。あくまでも「我が家の場合」の体験談ですが、それでも誰かの参考になれば幸いです。



現在住んでいる地方自治体へ転出届の提出

私たちの住んでいた地域では、地元自治体への転出届は引っ越しの2週間前から提出できるといわれました。転出届の紙は役所に置いてあったので、事前に貰って準備をしておきました。転出届を提出した日は、役所で続けて年金や保険証の返納方法についての説明を受けたりしたため、役所で2時間ほどかかりました。

国民年金の変更手続き・任意加入の申し込み

日本国籍の人は、海外にいる間の年金加入は任意になります。厚生年金だった方は国民年金に戻し、その後海外に移住するため任意で加入金を支払うかどうか決められます。現行のシステムでは任意で支払わなくても年金の加入期間には加算してくれるようですが、その分もらえる額は減ってしまいます。

私たちの場合は、役所の転入・転出担当デスクで転出届の提出が終わると、
育児手当は貰ってますか?年金は?ではこの札を持って、OO番とOO番の受付に行ってください~
とのこと。
出た、役所のスタンプラリーシステム!この流れで早速、年金担当のデスクに回されました。

年金担当のデスクでは、
えーっと、海外に転出されると年金の加入は任意なるだけど、どうします?
…えっ。いきなり聞かれるのですね。
この場で説明を聞くことも出来るでしょうが、家族で事前に、海外からの年金加入するかどうか検討しておく必要がありますね。

一応、任意加入しておきたいと思っています。
と伝えたところ、役所の方が紙を持ってきてくださりました。私の場合は任意加入することにしたので、任意加入の書類クレジットカードによる支払い申込書を郵送で、地元の年金事務所へ送付する必要がありました。


健康保険証や乳児医療証の返納

我が家には当時まだ小さい子供がいて、自治体の乳児医療証にお世話になっていました。この医療証も返却の必要があるのですが、これについては役所で封筒をくれて、乳児医療証はこの封筒で返納すればよいとのことでした。

健康保険証は主人の仕事場へ最終日に返納しましたが、こちらも郵送でも良かったようです。健康保険証や乳児医療証は引っ越しギリギリまで利用したい・する可能
性もあるので、日本国内最終日に郵送で返却できるのは大変ありがたかったです。


現在通っている学校への退学届の提出と在学証明書の受け取り

海外への引越しが決まってから、次の個人面談の際に、息子の担任の先生にその旨の相談をしました。学校側への手続きと指定は、海外のため退学届の提出が必要とのことでした。

後日、子供経由で退学届の用紙を受け取りました。こちらは役所への転出届の提出後に、記載済みの退学届を学校へ提出するよう指示を受けました。

(子供が日本の小学校へ行く)最終日にそのほかの書類の受け取りがあるので、保護者もきてください。
とのことでした。最終日に受け取った書類というのが、在学証明書で、息子の小学校の場合は日本語版と英語版、2通用意しておいてくれました。転校先の国・学校によっては在学証明書が必要になるようです。

ちなみにこの英語版の在学証明書をニュージーランドの小学校への編入手続きの際に持参したところ、
それ見てもどんな内容の勉強していたかわかるわけじゃないし必要ないわ~
と軽い反応でした。ニュージーランドでは必要なさそうです(笑)



渡航先への送金など

渡航先の国に銀行口座が用意できる場合は、渡航前に、あらかじめ生活資金の一部を送金しておくと、渡航の際に多くの現金を持ち運ぶ必要が無く安全です。私たちはすでに主人名義のANZ銀行の口座がニュージーランドにあったので、こちらへ生活資金を送金しました。

最初は普段使っている地方銀行の口座から送金しようかと思っていたのですが、銀行の支店でスタッフに話を聞くと、
うちの銀行は海外送金は手数料が高いんですよ… 一回5-6千円してしまうので、もっと海外送金の手数料が安いところを探した方が良いかもしれません。
という大変正直な回答を得る事ができました。銀行員さんありがとう…

そこで、海外送金の手数料が安い銀行ということで楽天銀行の口座を作り、こちらからインターネットバンキングでニュージーランドの銀行口座への送金を行いました。送金手数料は1700円くらいだったと記憶しています。2~3回に分けて、ニュージーランド現地の主人の口座に生活資金を振り込みました。

この送金用の口座はニュージーランド在住の今でもインターネットを介してログインして使用しており、日本に帰省する際の資金を入れたり日本の家族がお小遣いをくれる時(ありがたい~)に利用しています。日本側の家族としても、ニュージーランド在住の私たちに万が一の事があった場合に送金する手立てがあるというのは、安心材料になるようです。

またニュージーランドの銀行のサービスとして、ニュージーランドに移住予定の人向けに、到着前に口座を開くサービスも行っているようです。例えばANZ銀行の場合は、身分証明書と住所証明書のコピーで海外から口座を作りこの段階で資金の送金が可能になります。

ニュージーランド現地に到着したら、銀行の支店で口座をアクティブ化させて、口座のお金が使用できるようにするという2段階設定になっています(https://www.anz.co.nz/personal/migrants-travel-foreign-exchange/microsite/en/open-a-bank-account/)。この様なサービスを利用するのも良いかもしれません。くれぐれも大手の銀行で行った方が安全でしょう。

日本と渡航先の間で送金する体制を整えておけると、為替レートが良いタイミングを狙って送金できるのも良いですよね。生活資金を送るとなると、多少の為替変動でも得な時があるもの。私もYahooの為替レートのページを毎日眺めている時期がありました。



渡航に向けたパスポートやビザの準備・確認

海外へ行く以上、パスポートの所有とその有効期限や、現地で必要となる長期滞在ビザの手続きは最も大切ですから、なるべく早く取り掛かりましょう

また小さい子供連れで海外へ引っ越す場合、その子供にとっては初めての海外渡航でパスポートの申請が必要な場合も多いのではないでしょうか?子供、特に赤ちゃんの場合はパスポート写真を撮るだけで一苦労します。

我が家は無地の布を利用して、その上に赤ちゃんを寝転がせて自分たちでパスポート写真を撮りました。パスポート写真の大きさの規定に合うように写真を印刷するのは中々大変でした。スタジオアリスなどでも子供のパスポート写真を撮ってくれるようなので、そのようなサービスを利用するのも良いかもしれません。

また、申請が通りパスポートが発行されると、申請者本人が受け取りに行く必要があります。例え赤ちゃんでも、赤ちゃん本人を連れてパスポート申請先まで受け取りに行く必要があります。

パスポート申請場所が自宅から遠かったり、天候が悪いと親御さんは大変です。早めに家族分一編に申し込んで、一度で済ませるようにすると良いと思います。

パスポート申請については下記のURLを参考にしてください。
都道府県別のパスポート申請先リストは下記の通りです。




以上、我が家の場合に行った渡航手続きの一部を紹介してみました。海外への家族での引っ越しは一大イベント。情報は多いほど良いので、また別の体験談を記載してみたいと思います。これから家族で渡航される方、検討をお祈りいたします!

家族で海外へ引越し*予算は?準備は?我が家がやったこと一覧

家族連れの引越しというのは日本国内でも大変ですよね。ましてや海外への引越しとなると、そもそも何を準備していけばよいのか…いくらかかるのか?

これから引っ越しするご家族の役に立つかもしれないので、「我が家の場合はこうやった」を覚え書きしておきたいと思います。



引越しの概要

我が家の場合は、夫婦+子供2人の合計4人家族で日本からニュージーランドへ引っ越ししました。期間限定の海外転勤ではなく、出発の段階で帰国の予定は未定でした。一家の大黒柱である主人は日本の職をやめてニュージーランドで再就職です。

日本には私の実家あるため、何かあれば日本での連絡先になってもらうことは可能でした。一方、ニュージーランドには主人の実家がありますが、ニュージーランドで居住予定の町からは遠いところにいるため、引っ越しの手伝いは見込めませんでした。ニュージーランドでの新居は自分たちで何とかする必要がありました。

引越しに際して行ったこと

主人は引っ越しの直前まで日本での仕事があり、引っ越しの準備は専業主婦であった私がほぼ行いました。子供の面倒を見るなどの日常に加えての引越し作業だったので、はっきり言って超大変でした準備する時間があったのは良かったと思います。

そんな状況での引っ越しですが、引っ越しに際して行ったことは大きく3つに分けられます。
  • 様々な手続き関連
  • 荷物と人の物理的な移動
  • 引越し先の生活の確保

下記にそれぞれの種類で行ったことを、覚えている範囲でリスト化しておきます。状況によっては必要ないものもありますが、何かの参考になると嬉しいです。


手続き関連

地元の自治体への転出届はもちろん、年金や保険関係、子供の小学校の手続きがありました。どれも大変重要ですが、具体的な引っ越しの日時や引っ越し先が決まっていないと進められず、引っ越し直前にならないと進められない手続きもありました。



日本側の手続きは全般的にお金のかからないものが多かったですが、必要な情報を調べたり、直接足を運んで手続きをするのに手間と時間がかかりました
我が子には持病があるのですが、その英語の診断書を貰うのには1万円弱かかりました。高っと思いましたが、診断書代+英語に訳したりの特別サービスで保険適応外なので仕方なかったです。
  • 現在住んでいる地方自治体へ転出届の提出
  • 国民年金の変更手続き・任意加入の申し込み
  • 健康保険証や乳児医療証の返納
  • 住民税の納税・これから来る税金に関しては管理人の委任
  • 現在通っている学校への退学届の提出
  • 現在通っている学校の在学証明書を受け取る
  • 加入している保険の脱退・または日本国内の管理人(連絡先)の選定
  • 渡航に向けたパスポートの準備・確認
  • 渡航に向けたビザの準備・確認
  • 現在使っている電気・電話などの契約解除
  • 持病がある場合は、医療機関からの英語の診断書の発行
  • 日本の銀行口座をどうするかの決定
  • 渡航先への送金など

これからパスポートやビザを取得する家族メンバーがいる場合は、パスポート写真の準備や申請にお金も時間もかかります。渡航が決まったら一番に取り掛かる必要があると思います。

荷物と人の物理的な移動

人の移動に関しては、飛行機で移動するしかないので、航空券のチケットを購入するしかありません。一方で荷物の移動に関しては、持っていくものを決める事から、持っていく手段の検討までやることがたくさんありました。渡航の大分前から準備を開始することが出来るので、荷物の整理・準備期間は長いほど良いです。



渡航の航空券代がまず大きな出費の1ではないでしょうか。4人家族、片道だけで我が家は40万円くらいはかかりました。節約を考えるとなるべく早めに、航空券代の安い時期を選んで渡航スケジュールを立てたいものです。

  • 航空券の購入(行き先によるが20~40万?)
  • 渡航時に必要な重要な荷物の選定
  • 海外へ送る荷物の選定
  • 海外へ荷物を送付する (船便なら30㎏まで1万円代で送れる)
  • 日本で購入して海外へ持っていきたいものの購入・準備 (~5万円)
  • 日本国内で保管する荷物の選定、保管先の決定
  • 処分するものの一部をフリーマーケットなどで売りさばく
  • 処分するものの一部を知り合いに配る
  • 粗大ごみ処分 (量により~1万円)


荷物を送るのには、郵便局からの船便が一番安いので、それを利用しました。送り先の国により条件は異なりますが、ニュージーランドなら30㎏まで1万2000円くらいでした。船便で掛かる時間は2-3ヵ月ということでしたが、実際には1か月半くらいで到着しました。

日本で購入して海外へ持っていきたいものというのは人によって違うと思いますが…我が家は海外の電圧で使用可能な炊飯器と、圧力鍋とかを新しく購入しました。

その他の出費としては、粗大ごみとして家具を処分するとその都度200円~1200円ほどかかるのが地味に痛かったです。譲れるものは誰かに引き取ってもらいたいですね。育児用品などでいらないものはフリーマーケットへの出品もしましたが、売り上げからの収入はスズメの涙ほどでした。 

引越し先の生活の確保

住む場所を決めるだけでなく、生活必需品の購入や子供の学校の編入手続きなど、やらなければいけないことが本当にたくさんあります。現地についてから情報収集をしていたのでは大変なので、出発前から情報収集を行い、決められることは家族で事前に決定しておくと、その分後で楽になります。



  • 渡航後一時的に滞在する場所の確保 
  • 長期的に滞在する場所の確保
  • 携帯電話の契約
  • 電気・水道などの新規契約
  • 現地での保険加入
  • 必要な家電や家具の購入
  • 現地での銀行口座の手配
  • 現地での就職
  • 現地の小学校・幼稚園への編入
  • 現地でお世話になるである医療施設の確認
  • 現地での検診や予防接種スケジュールなどの確認(子供)
  • 現地での年金制度、加入の必要性など確認
  • 日本大使館への在留届の提出


現地での住む場所確保も大きな出費の一つでした。我が家は一時滞在に20万円、長期滞在の賃貸の敷金・礼金込みで30万円くらいでした。続いて最低限の家具と電化製品購入で3-40万円くらいでしょうか… 電化製品が思いのほか(日本と比べて)ニュージーランドのほうが高額に感じました。

引越しまでの時間

我が家は国際引っ越しをする1年ほど前から、「引っ越しは来年くらいかね~」という話しはしていました。本格的に引っ越しが決定し、行動を開始できるようになったのは、引っ越しの半年ほど前です。心の準備をする期間はたっぷりあった方だと思います。

 

そんな我が家の場合の準備スケジュールは下記のような感じになりました。

6か月前
  • 航空券購入
  • ビザ・パスポートなど確認
  • 現地で一時滞在する場所の予約
  • 子供たちに心の準備をさせる意味で「引っ越すよ~」と話しだす。


3ヵ月前
  • 現地へ持参したい日本の物を購入
  • 準備できた送付荷物を船便にて送るため郵便局へ持っていく
  • 医療機関から診断書など発行してもらう


出発2か月前
  • 保険関連に、出発月での解約を打診
  • 海外へ送金を試してみる


出発1か月前
  • フリーマーケットで売れるものを売ったり、譲ったり
  • 海外へ送金
  • ちょっとしたお土産なども時間がある時に購入


出発2週間前
  • 自治体へ転出届の提出・ついでに年金や税金関連も手続きをする
  • 学校へ退学届け提出
  • 粗大ごみ処分
  • 暫くあえなくなるので親戚に挨拶周り
  • お友達と送別会など


出発直前
  • 学校から荷物引き取り&在学証明書受け取り
  • 携帯電話を解約
  • 保険証など返納
  • 最後の送る荷物を郵便局から送付


出発!

ざっとこんな感じでしょうか?出発直前は引っ越しの最終準備があるのはもちろんですが、海外へ引っ越した後では中々会えなくなる家族や親族、友人への挨拶で毎週末忙しくなりました。こういう機会を満喫するためにも、事前にできることは済ませておいた方が良いと思います。


海外への引越しに際して、「我が家はこうした、ここが大変だった!」という体験談は随時記載していきたいと思います。私たち家族にとっては、日本での最後1か月と現地についてからの最初1か月は大変でしたが、乗り切った時の「何とかなったぜ!」という気持ちは自身になりました。これから海外へ引っ越しをされる方、検討をお祈りします!

2017年8月9日水曜日

ミミズコンポストでエコ活動を始めてみた


「コンポスト」ってご存知ですか?食品廃棄物なんかを発酵させたりして堆肥にしてリサイクルしたもののことで、ゴミを減らすことができるのでエコを気にする人が行っていたりするのですが… ミーハーな私もニュージーランドに来てから、ミミズコンポストを始めてみました。

コンポストとは

コンポストというと、生ゴミや枯れ葉、枯れ木などを集めて暫く置いておくことで堆肥(土)にすることですね。その工程で、ゴミをただそのまま置いておいても時間がかかるので、微生物に発酵させやすくするため微生物がたくさんいる土をまぶせたり、ミミズやその他の虫などの生き物を利用したりする方法があるようです。

ニュージーランド人もコンポスト大好き

緑とエコを好むニュージーランド人の間でも、コンポストは人気があります。コンポストをすると、虫が湧いたり、コンポスト用入れ物を置いておく場所が必要だったりして都会だと中々手がだしにくいです。が、広々としたニュージーランドではこの問題がありません。

一般家庭の庭先にものすごく大きなコンポスト容器が置いてあるのを良く目にします。学校や幼稚園でも、コンポスト用のゴミ箱が置いてあります。息子の小学校ではミミズコンポストと微生物コンポスト両方作っています。そんな光景を目にするうちに、私もコンポストやるかぁ~という気になったわけです。

ミミズコンポストにした理由

我が家でやることにしたのは、ミミズによって生ごみを食べてもらう「ミミズコンポスト」です。ミミズコンポストを選んだ理由としては、

  • 細菌による発酵で作るコンポストよりは時間もかからなそう
  • 細菌による発酵で作るコンポストは臭いし、入れ物も大きい
  • ウジ虫などよりは、ミミズのほうが嫌いではない

…という感じでした。とにかく小規模に、臭くない方法で行いたかったのです。

ミミズコンポストとは

ミミズコンポストとは、入れ物で大量のミミズを飼い、そのミミズに餌として「生ごみ」を食べてもらうという方法です。ミミズは生ごみを食べて糞をするわけですが、この糞が良い肥料になるようです。

ミミズコンポスト用のシマミミズ

さてミミズコンポストと言っても、その辺の土を掘り返したときにいるミミズを利用するわけではありません。土にいる普通のミミズは生ごみを食べる種類ではないそうです。

ではどういう種類のミミズかというと、「シマミミズ」という、自然界では動物の糞や堆肥を食べている種類のミミズを利用します。体にシマシマの模様があるのが特徴であり名前の由来です。

Wikipediaによると、シマミミズは日本では北海道から九州まで分布し、他の国でも世界中で見つかるそうです。生ごみ置き場などで見つかりやすい一方、自然な森の土の中などからはほとんど見つからないようですね。

シマミミズ=Tiger Worm

ミミズコンポストでは、生ごみを食べるのが大好きなこのシマミミズ君を利用します。シマミミズは英語ではTiger WormとかTiger Earthwarmと言うようです。ニュージーランドではTiger wormという名称で呼ばれています。一般的にはコンポスト用のCompost Wormというだけでも、このTiger wormを指すようです。

ミミズコンポスト

さてミミズの種類について調べたところで、ミミズコンポストを始めるために必要な物を探すことにしました。ミミズコンポストの行い方は専門のホームページが多々あるのでそちらを参考にしました。下記は、なるべく専用の入れ物を購入(値段が高いので)したくない我が家が、最低限、「なんちゃってミミズコンポスト」体験をするために用意したものです。

  • 蓋つきのプラスチックケース(衣料収納ケースみたいなやつ)
  • いらないバスタオル
  • 新聞紙
  • ダンボール
  • ミミズ


以上です。本格的に行う場合は、下から水分を廃棄するための穴の開いたコンポスト用ケースが必要なのですが、我が家ではとりあえずミミズコンポストを試すのに最小限の設備でやっています。始めて半年たちましたが何とかなっています。

Tiger wormを購入

さて、必要な物の中で一番入手困難なのはミミズ本体だと思います。ミミズコンポストに必要なミミズの数は1000匹とか、250グラムとかが最小単位のようですが、動物の糞の下をあさってこれだけのミミズを見つけるのは無理です。

そこで探したところ、Tiger wormはニュージーランドでは、園芸店などで売っているようです。私はMitre10 MEGAの店舗で見つけました(ホームページ;https://www.mitre10.co.nz/。店員さんに聞いたところ、園芸コーナーの隅っこにひっそりと置いてありました。250gで30ドル前後でした。

箱にはミミズコンポストのやり方説明が記載されています。Mitre10 MEGAのミミズを置いてあった傍には、コンポスト用品(コンポストのケースなど)も売っていました。入れ物もきちんとしたものを探したい!という方は、自作する以外にもこういう場所で購入できる事が分かりました。


衣装ケースにセット!

まずは衣装ケースに、ダンボールを敷きます。ダンボール自体もミミズの餌になるそうなので、厚めに、2~3重に敷きました。その上に新聞紙をびりびりと破いて敷きました。本来はここにココナツの皮とか、柔らかい自然の素材を置くとミミズが喜ぶようですが、安く行いたいので新聞紙を利用しました。

その上にミミズたちを投入!上からも新聞紙を掛けました。
最後にバスタオルが中につかないように、上にかけて、その上から蓋をしました。これでセット完了です。

バスタオルは虫よけフィルター替わり

我が家のコンポストでは、バスタオル一枚使用しています。これは虫が湧くのを少しでも防ぐためです。コンポストには生ごみを入れるため、コバエが湧きやすいですし、下手をすればゴキブリなども来てしまうでしょう。そこで、虫が出入りできないように、蓋の隙間を防ぐためにバスタオルを蓋に挟む形で、「虫よけフィルター」代わりに利用しています。

大きささえ十分なら、もっと薄いガーゼのようなものや、それこそフィルターペーパーでも良いでしょう。私は昔からカブトムシなどをよく飼っていましたが、虫よけフィルターを一枚使用するだけで、コバエが湧く確率をグッと減らせます。

週に1回生ごみを入れると良いらしい

ミミズの箱の説明書きには、週に1回、1カップ分くらいの生ごみを細かく刻んで入れるように書いてありました。生ごみを入れる際は、上の新聞紙をめくってその下に入れ、上から新聞紙をかぶせ直します。


ミミズが食べる生ごみとしては、なるべく植物性の物、野菜の皮や芯などが良いようです。さっと洗った卵のカラや、パンくずなども食べるようです。インターネットで探した感じだと、フルーツの食べかすなどは甘くて柔らかいので、ミミズが喜ぶようです。

生ごみは放置せず、すぐにコンポストへ

生ごみを放置しておいて、ハエがゴミに卵を産み付けてしまうと、コンポストの中でハエが増えるという惨事になってしまいます。そのような機会を与えないためみも、ゴミは放置せず、すぐにコンポストへ投入するか、密閉容器にためておく必要があります

同様に、外から拾ってきた生ごみとか草なんかをこのポストに入れるのは、虫が湧く観点からはお勧めできません。虫が入るのを防ぐためにも、コンポストの蓋を開け閉めするときは手早くすることが大切です。

維持しておけばミミズは勝手に増える

当初購入したミミズは250gでしたが、箱の説明によると、半年くらいかけて、ミミズコンポストの容器の大きさに合わせた数まで増殖するということでした。自分たちで密度というか、数を調整する力があるようです。最初から2箱とか、大量のミミズを飼う必要はなくて、自分で増やせば良いということみたいです。

ニンジンの横の茶色い管がミミズです。頑張れ~
 

入れた生ごみはすぐに食べれるわけではない

さて、ミミズコンポストを始めた当初は、「生ごみ食べたかな?」みたいに嬉々として覗いていましたが、すぐに飽きました。なぜかというと、生ごみは数日経っても全然減らないからです

細かく刻んであっても、生ごみが硬くて、ミミズがすぐに食べられるわけではないようです。入れておいてだんだんとカビてきたり、腐りかけて柔らかくなったところを、ミミズが食べるようです。特に冬は生ごみを食べるスピードが遅いのか、一週間しても先週のゴミがほぼ残っていました。

それでもじわじわと生ごみがコンポスト化する

思った以上にのんびりとしたペースで、ミミズは生ごみを食べるようですが、それでも半年経ったいま、昔の生ごみは無くなり、粒粒とした黒い土(=ミミズの糞)がたまっています。ミミズも増えてきたのか、赤ちゃんミミズが容器の壁を伝って動いていう様子を確認できます。

生ごみは減ったのか?

結論から言うと、ゴミの量はほとんど減っていません。だって最初は、週に1回コップ1杯分くらいの生ごみしか、コンポストに入れられないのですから。コンポストに入れられない過剰な生ごみは普通に捨てる事となり、全くゴミが減った実感はありません。

ただ、ミミズは今のところ生存し続けており、少しずつミミズも増えているようですし、これから夏きて暖かくなればミミズもより活発になってくれると思います。今後は処理できる生ごみの量も若干増えるかな?と期待しています。ミミズの数が十分に増やせたら、ミミズコンポスト容器をもう一つ用意してミミズを半分移住させ、コンポストの容量を増やすのも手かなと思っています。

虫が湧く?匂いは?

さて、我が家ではこのミミズコンポスト衣装ケースを室内に置いてあります。出入り口付近の、キッチン横に置いてあります。設置して半年たちましたが、虫が湧くことは無く、蓋を開けても変なにおいはせずにうまくいっています。

上記に書いたように、ハエなどがコンポストに入らないように気を付けてコンポストの開け閉めや、生ごみの投入をしているのが効いているようです。

今後の課題

虫が湧いても気にしない~派の人は、コンポスト自体を外に置いてしまって、気にせずどんどん生ごみを投入するスタイルでも良いかもしれません。我が家でももし2箱目のコンポストを用意したら、もう一つのほうは野外放置を試してみようと思います。

ある程度コンポストを行うと、たまってくる水分を抜いて、堆肥を集めて取り出す作業が必要になってきます。簡易容器でコンポストをしている我が家では、あまり重くならないうちに、こまめに行った方が楽かもしれませんね。

たまに生ごみを放り込む関係でしかないけれど、だんだんとミミズにも愛着がわいてきました。ミミズコンポスト、のんびりと継続出来たら良いなと思っています。

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