2017年8月14日月曜日

家族で海外へ引越し*予算は?準備は?その2:様々な手続き編

今回は、家族で引っ越しその2として、引っ越しに関して私たちが行った様々な手続きのうち、
  • お役所関連
  • 小学校関連
  • 送金関連
  • パスポート関連

…について覚えている範囲で記載してみようと思います。あくまでも「我が家の場合」の体験談ですが、それでも誰かの参考になれば幸いです。



現在住んでいる地方自治体へ転出届の提出

私たちの住んでいた地域では、地元自治体への転出届は引っ越しの2週間前から提出できるといわれました。転出届の紙は役所に置いてあったので、事前に貰って準備をしておきました。転出届を提出した日は、役所で続けて年金や保険証の返納方法についての説明を受けたりしたため、役所で2時間ほどかかりました。

国民年金の変更手続き・任意加入の申し込み

日本国籍の人は、海外にいる間の年金加入は任意になります。厚生年金だった方は国民年金に戻し、その後海外に移住するため任意で加入金を支払うかどうか決められます。現行のシステムでは任意で支払わなくても年金の加入期間には加算してくれるようですが、その分もらえる額は減ってしまいます。

私たちの場合は、役所の転入・転出担当デスクで転出届の提出が終わると、
育児手当は貰ってますか?年金は?ではこの札を持って、OO番とOO番の受付に行ってください~
とのこと。
出た、役所のスタンプラリーシステム!この流れで早速、年金担当のデスクに回されました。

年金担当のデスクでは、
えーっと、海外に転出されると年金の加入は任意なるだけど、どうします?
…えっ。いきなり聞かれるのですね。
この場で説明を聞くことも出来るでしょうが、家族で事前に、海外からの年金加入するかどうか検討しておく必要がありますね。

一応、任意加入しておきたいと思っています。
と伝えたところ、役所の方が紙を持ってきてくださりました。私の場合は任意加入することにしたので、任意加入の書類クレジットカードによる支払い申込書を郵送で、地元の年金事務所へ送付する必要がありました。


健康保険証や乳児医療証の返納

我が家には当時まだ小さい子供がいて、自治体の乳児医療証にお世話になっていました。この医療証も返却の必要があるのですが、これについては役所で封筒をくれて、乳児医療証はこの封筒で返納すればよいとのことでした。

健康保険証は主人の仕事場へ最終日に返納しましたが、こちらも郵送でも良かったようです。健康保険証や乳児医療証は引っ越しギリギリまで利用したい・する可能
性もあるので、日本国内最終日に郵送で返却できるのは大変ありがたかったです。


現在通っている学校への退学届の提出と在学証明書の受け取り

海外への引越しが決まってから、次の個人面談の際に、息子の担任の先生にその旨の相談をしました。学校側への手続きと指定は、海外のため退学届の提出が必要とのことでした。

後日、子供経由で退学届の用紙を受け取りました。こちらは役所への転出届の提出後に、記載済みの退学届を学校へ提出するよう指示を受けました。

(子供が日本の小学校へ行く)最終日にそのほかの書類の受け取りがあるので、保護者もきてください。
とのことでした。最終日に受け取った書類というのが、在学証明書で、息子の小学校の場合は日本語版と英語版、2通用意しておいてくれました。転校先の国・学校によっては在学証明書が必要になるようです。

ちなみにこの英語版の在学証明書をニュージーランドの小学校への編入手続きの際に持参したところ、
それ見てもどんな内容の勉強していたかわかるわけじゃないし必要ないわ~
と軽い反応でした。ニュージーランドでは必要なさそうです(笑)



渡航先への送金など

渡航先の国に銀行口座が用意できる場合は、渡航前に、あらかじめ生活資金の一部を送金しておくと、渡航の際に多くの現金を持ち運ぶ必要が無く安全です。私たちはすでに主人名義のANZ銀行の口座がニュージーランドにあったので、こちらへ生活資金を送金しました。

最初は普段使っている地方銀行の口座から送金しようかと思っていたのですが、銀行の支店でスタッフに話を聞くと、
うちの銀行は海外送金は手数料が高いんですよ… 一回5-6千円してしまうので、もっと海外送金の手数料が安いところを探した方が良いかもしれません。
という大変正直な回答を得る事ができました。銀行員さんありがとう…

そこで、海外送金の手数料が安い銀行ということで楽天銀行の口座を作り、こちらからインターネットバンキングでニュージーランドの銀行口座への送金を行いました。送金手数料は1700円くらいだったと記憶しています。2~3回に分けて、ニュージーランド現地の主人の口座に生活資金を振り込みました。

この送金用の口座はニュージーランド在住の今でもインターネットを介してログインして使用しており、日本に帰省する際の資金を入れたり日本の家族がお小遣いをくれる時(ありがたい~)に利用しています。日本側の家族としても、ニュージーランド在住の私たちに万が一の事があった場合に送金する手立てがあるというのは、安心材料になるようです。

またニュージーランドの銀行のサービスとして、ニュージーランドに移住予定の人向けに、到着前に口座を開くサービスも行っているようです。例えばANZ銀行の場合は、身分証明書と住所証明書のコピーで海外から口座を作りこの段階で資金の送金が可能になります。

ニュージーランド現地に到着したら、銀行の支店で口座をアクティブ化させて、口座のお金が使用できるようにするという2段階設定になっています(https://www.anz.co.nz/personal/migrants-travel-foreign-exchange/microsite/en/open-a-bank-account/)。この様なサービスを利用するのも良いかもしれません。くれぐれも大手の銀行で行った方が安全でしょう。

日本と渡航先の間で送金する体制を整えておけると、為替レートが良いタイミングを狙って送金できるのも良いですよね。生活資金を送るとなると、多少の為替変動でも得な時があるもの。私もYahooの為替レートのページを毎日眺めている時期がありました。



渡航に向けたパスポートやビザの準備・確認

海外へ行く以上、パスポートの所有とその有効期限や、現地で必要となる長期滞在ビザの手続きは最も大切ですから、なるべく早く取り掛かりましょう

また小さい子供連れで海外へ引っ越す場合、その子供にとっては初めての海外渡航でパスポートの申請が必要な場合も多いのではないでしょうか?子供、特に赤ちゃんの場合はパスポート写真を撮るだけで一苦労します。

我が家は無地の布を利用して、その上に赤ちゃんを寝転がせて自分たちでパスポート写真を撮りました。パスポート写真の大きさの規定に合うように写真を印刷するのは中々大変でした。スタジオアリスなどでも子供のパスポート写真を撮ってくれるようなので、そのようなサービスを利用するのも良いかもしれません。

また、申請が通りパスポートが発行されると、申請者本人が受け取りに行く必要があります。例え赤ちゃんでも、赤ちゃん本人を連れてパスポート申請先まで受け取りに行く必要があります。

パスポート申請場所が自宅から遠かったり、天候が悪いと親御さんは大変です。早めに家族分一編に申し込んで、一度で済ませるようにすると良いと思います。

パスポート申請については下記のURLを参考にしてください。
都道府県別のパスポート申請先リストは下記の通りです。




以上、我が家の場合に行った渡航手続きの一部を紹介してみました。海外への家族での引っ越しは一大イベント。情報は多いほど良いので、また別の体験談を記載してみたいと思います。これから家族で渡航される方、検討をお祈りいたします!

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