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2017年11月14日火曜日

ニュージーランドペット事情:爬虫類・両生類


ニュージーランドに住むようになって慣れてくると、自分だけ(家族だけ)も寂しいし、ペットでも飼いたくなりますよね。


ニュージーランドでは6-7割の家庭が何らかのペットを飼っているそうです。


ダントツ人気の犬・猫はペットショップなどあちこちで見かけるのですが、一方で、我が家の子供たちが好きな爬虫類とかが中々みつかりません。


そこで今回は私たちが調べた・体験したニュージーランドでペットとして飼育されている爬虫類・両生類に関する情報をシェアしたいと思います。



ペットの輸入が基本的に禁止されているニュージーランド


環境保護の観点から食品や植物などの国内への持ち込みが大変厳しいニュージーランド。


生きた生物なんてもってのほかで、生物の海外からの持ち込みは基本的に禁止されています。


ペット目的での生物の持ち込みに関しては、犬ならば検疫など多くの手続きを経て、海外で飼育していた犬を一緒に連れてくることが可能のようですが…時間的にも手続き的にもとても大変だろうと予測されます。



そのほかの生物に関しては、個人用だろうと商業用だろうと持ち込み禁止となっています


そのため、ペットとして手に入れることの出来る小動物の種類が限られています。


そして、ペットとして入手することの出来る小動物は、基本的に、現段階でニュージーランド国内にいる個体から、ブリーダーさんが増やして販売しているもの、という事になります。



この様な背景があるため、例えば日本でペットとして人気のあるカメなども、ペットショップで中々お目に掛かれない場合が多いです。


その希少価値も加わり、購入値段も割高になります。



ニュージーランドでペットとしての水性カメ


まず、我が家の息子が現在大変飼いたがっているカメ。



日本では外来種のミシシッピアカミミガメが野生で繁殖してしまい、問題になっていますよね。


ニュージーランドでもミシシッピアカミミガメは要注意の外来種として危険視されていますが、ペットとしての繁殖・購入は現段階では可能なようです。


Red eared slider turtleという呼び名で流通しています。


子亀は繁殖期である夏場に売りに出されるようですが、一匹30ドル以上するようです。


成長した個体は50~150ドル前後で取引されているのを見たことがあります。


購入はペットショップやインターネットのペット販売サイトなどで見つけることが出来ます。



ちなみに、ミシシッピアカミミガメに関しては、環境保全と動物愛護精神からいらなくなったカメを個人で引き取ってくださっているAuckland turtle reptile rescueにたくさん保護されています。


こちらでは、50ドルの寄付金を払って、カメを引き取らせてもらうことが出来ます。


ミシシッピアカミミガメをお探しの人は、このような引き取り施設に聞いてみると良いと思います。


Auckland turtle reptile rescue:https://www.facebook.com/reptilerescuenz/



ミシシッピアカミミガメよりもおっとりとしていて、若干小柄なクサガメが安いくて丈夫なペットカメとして日本で人気です。


このクサガメと同じ・類似の種類のカメが、Reeves Turtleです。


こちらは子亀(甲羅が3-5cmの本当に子亀)が一匹120ドルにて販売されているのを見たことがあります。


120ドルで売っていたのはAnimatesというペットショップのチェーン店ですが、その他のお店・インターネットでも子亀で一匹100ドル以上のようです。


我が家でも購入を検討しているのはこの種類になりますが、子亀ってやっぱり弱くて死に易かったりするのですよね。


子亀を購入する場合はヒーターなど設備をしっかりと整えてあげる必要があるので、この設備費も貯めるために現在購入を見合わせています。


Reeves Turtleの大人が販売されているのはペット屋さんでは見たことが無いです。


Trademeなどのインターネットサイトでも本当に稀にしか売りに出されているのを見ません。



その他、首の長いカメが売られているのを見たことがあります。Long-Neck turtleとか言ったかな…?



ニュージーランドでのペットとしてのリクガメ


上記の水性カメ以上にお目にかかる機会が少ないのが、ペット用のリクガメです。


前述の通り、ニュージーランドでは生物の輸入が出来ないため国内のブリーダーさんが増やしたペットを購入するしかありません。


その点、リクガメのブリーダーの数は少なく、繁殖も難しいことが背景としてあるようです。


リクガメの仲間はTortoiseと呼ばれており、水性カメ(Turtle)からは区別されます。



インターネットのTrademeで稀に若い個体が取引されているのを見たことがありますが、一匹1000ドル前後でした。


そして先日、West AucklandにあるBird Barnというお店でリクガメの子亀が販売されていましたが…


IMG_5236

子供の手のひらみたいな小さな子亀で1300ドル


まあ日本でもリクガメは高めですが…ここまで高くはないような。子亀なので、やはりしっかりと飼育環境を整えてからでないと厳しいですね。



リクガメってかわいいんです。将来的に飼ってみたいペットの1つです。


このリクガメはヘルマンリクガメという、日本ではペット用にかなり流通されている飼いやすい種類のリクガメのようです。



ニュージーランドでのペットとしてのトカゲ


日本でも人気の高いトカゲ、アゴヒゲトカゲ類(Bearded dragon)はニュージーランドのペット屋さんで購入可能です。


こちらは少し大きめのペット屋さんならば、結構置いているお店が多い印象があります。ペットとしてニュージーランドでも比較的人気があるのかもしれません。


個体の大きさにより、800-1200ドル前後で見かけたことがあります。


オーストラリアのウォータードラゴン(Water dragon)というのもまれに販売されています。



ニュージーランドでのペットとしての両生類


両生類のペットとして流通されており入手が容易なのは、ダントツ、ウーパールーパー(Axolotl)です。


ペット屋さん、インターネットの個人取引、双方で簡単に見つけることが出来ます。


一方で、その他の両生類というとかなり数が限られている印象を受けます。


ニュージーランドに住んでいるけど元々は外来種であるカエル(Golden bell frogとWhisling tree frogの2種)や、ペット用に飼育されているアカハラヤモリ(Chinese Fire belly newt)が稀に取引されています。



転倒で販売されているのを見るのは稀ですが、ヒョウモントカゲモドキも若干流通しているようです。


そのほかの種類に関しては、現在までに国内に持ち込まれていないのでしょうか、販売されているのを見たことがありません。



ニュージーランドでのペット:爬虫類・両生類まとめ


日本だと大きなペット屋さんに行けば、爬虫類・両生類ともに相当な種類が販売されていますが、ニュージーランドでは輸入が禁止されているため、流通している種類が大変限られています。


ペット屋さんから購入しようと思っても、常に生体を売っているわけでは無く、入荷しても売り切れてしまったら翌年まで入荷しなかったりと... お目にかかるのも難しい場合が多いです。



特にトカゲ類やリクガメは入手しにくく、どうしても飼いたいという人は、その種類のペットを保有・繁殖させているブリーダーさんに直接連絡を取って売買交渉をすることもあるようです


…という事は自分で繁殖に成功すれば一獲千金狙える…かもしれませんね。


リクガメなどは販売価格も高いため、飼育・繁殖している人は盗難にも気を付ける必要があるようです。



ちなみに、カメやトカゲの生体入手がニュージーランド国内だと困難なのももちろんですが、その関係からか?飼育グッズも日本に比べ種類が少なめ&価格が割高な印象を受けます。


電気製品は日本とニュージーランドでは使用電圧が違うので無理ですが、それ以外のペット関連のグッズならば、日本で購入して持ってきた方が安い場合もあるかもしれません。



さあ、ニュージーランドの我が家にペットのカメが来てくれる日は近いのか?


カメ飼育グッズを揃えながら、お手頃価格のカメを探してペット屋さんを覗く日が続きます…



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ミミズコンポストでエコ活動を始めてみた

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2017年8月9日水曜日

ミミズコンポストでエコ活動を始めてみた


「コンポスト」ってご存知ですか?食品廃棄物なんかを発酵させたりして堆肥にしてリサイクルしたもののことで、ゴミを減らすことができるのでエコを気にする人が行っていたりするのですが… ミーハーな私もニュージーランドに来てから、ミミズコンポストを始めてみました。

コンポストとは

コンポストというと、生ゴミや枯れ葉、枯れ木などを集めて暫く置いておくことで堆肥(土)にすることですね。その工程で、ゴミをただそのまま置いておいても時間がかかるので、微生物に発酵させやすくするため微生物がたくさんいる土をまぶせたり、ミミズやその他の虫などの生き物を利用したりする方法があるようです。

ニュージーランド人もコンポスト大好き

緑とエコを好むニュージーランド人の間でも、コンポストは人気があります。コンポストをすると、虫が湧いたり、コンポスト用入れ物を置いておく場所が必要だったりして都会だと中々手がだしにくいです。が、広々としたニュージーランドではこの問題がありません。

一般家庭の庭先にものすごく大きなコンポスト容器が置いてあるのを良く目にします。学校や幼稚園でも、コンポスト用のゴミ箱が置いてあります。息子の小学校ではミミズコンポストと微生物コンポスト両方作っています。そんな光景を目にするうちに、私もコンポストやるかぁ~という気になったわけです。

ミミズコンポストにした理由

我が家でやることにしたのは、ミミズによって生ごみを食べてもらう「ミミズコンポスト」です。ミミズコンポストを選んだ理由としては、

  • 細菌による発酵で作るコンポストよりは時間もかからなそう
  • 細菌による発酵で作るコンポストは臭いし、入れ物も大きい
  • ウジ虫などよりは、ミミズのほうが嫌いではない

…という感じでした。とにかく小規模に、臭くない方法で行いたかったのです。

ミミズコンポストとは

ミミズコンポストとは、入れ物で大量のミミズを飼い、そのミミズに餌として「生ごみ」を食べてもらうという方法です。ミミズは生ごみを食べて糞をするわけですが、この糞が良い肥料になるようです。

ミミズコンポスト用のシマミミズ

さてミミズコンポストと言っても、その辺の土を掘り返したときにいるミミズを利用するわけではありません。土にいる普通のミミズは生ごみを食べる種類ではないそうです。

ではどういう種類のミミズかというと、「シマミミズ」という、自然界では動物の糞や堆肥を食べている種類のミミズを利用します。体にシマシマの模様があるのが特徴であり名前の由来です。

Wikipediaによると、シマミミズは日本では北海道から九州まで分布し、他の国でも世界中で見つかるそうです。生ごみ置き場などで見つかりやすい一方、自然な森の土の中などからはほとんど見つからないようですね。

シマミミズ=Tiger Worm

ミミズコンポストでは、生ごみを食べるのが大好きなこのシマミミズ君を利用します。シマミミズは英語ではTiger WormとかTiger Earthwarmと言うようです。ニュージーランドではTiger wormという名称で呼ばれています。一般的にはコンポスト用のCompost Wormというだけでも、このTiger wormを指すようです。

ミミズコンポスト

さてミミズの種類について調べたところで、ミミズコンポストを始めるために必要な物を探すことにしました。ミミズコンポストの行い方は専門のホームページが多々あるのでそちらを参考にしました。下記は、なるべく専用の入れ物を購入(値段が高いので)したくない我が家が、最低限、「なんちゃってミミズコンポスト」体験をするために用意したものです。

  • 蓋つきのプラスチックケース(衣料収納ケースみたいなやつ)
  • いらないバスタオル
  • 新聞紙
  • ダンボール
  • ミミズ


以上です。本格的に行う場合は、下から水分を廃棄するための穴の開いたコンポスト用ケースが必要なのですが、我が家ではとりあえずミミズコンポストを試すのに最小限の設備でやっています。始めて半年たちましたが何とかなっています。

Tiger wormを購入

さて、必要な物の中で一番入手困難なのはミミズ本体だと思います。ミミズコンポストに必要なミミズの数は1000匹とか、250グラムとかが最小単位のようですが、動物の糞の下をあさってこれだけのミミズを見つけるのは無理です。

そこで探したところ、Tiger wormはニュージーランドでは、園芸店などで売っているようです。私はMitre10 MEGAの店舗で見つけました(ホームページ;https://www.mitre10.co.nz/。店員さんに聞いたところ、園芸コーナーの隅っこにひっそりと置いてありました。250gで30ドル前後でした。

箱にはミミズコンポストのやり方説明が記載されています。Mitre10 MEGAのミミズを置いてあった傍には、コンポスト用品(コンポストのケースなど)も売っていました。入れ物もきちんとしたものを探したい!という方は、自作する以外にもこういう場所で購入できる事が分かりました。


衣装ケースにセット!

まずは衣装ケースに、ダンボールを敷きます。ダンボール自体もミミズの餌になるそうなので、厚めに、2~3重に敷きました。その上に新聞紙をびりびりと破いて敷きました。本来はここにココナツの皮とか、柔らかい自然の素材を置くとミミズが喜ぶようですが、安く行いたいので新聞紙を利用しました。

その上にミミズたちを投入!上からも新聞紙を掛けました。
最後にバスタオルが中につかないように、上にかけて、その上から蓋をしました。これでセット完了です。

バスタオルは虫よけフィルター替わり

我が家のコンポストでは、バスタオル一枚使用しています。これは虫が湧くのを少しでも防ぐためです。コンポストには生ごみを入れるため、コバエが湧きやすいですし、下手をすればゴキブリなども来てしまうでしょう。そこで、虫が出入りできないように、蓋の隙間を防ぐためにバスタオルを蓋に挟む形で、「虫よけフィルター」代わりに利用しています。

大きささえ十分なら、もっと薄いガーゼのようなものや、それこそフィルターペーパーでも良いでしょう。私は昔からカブトムシなどをよく飼っていましたが、虫よけフィルターを一枚使用するだけで、コバエが湧く確率をグッと減らせます。

週に1回生ごみを入れると良いらしい

ミミズの箱の説明書きには、週に1回、1カップ分くらいの生ごみを細かく刻んで入れるように書いてありました。生ごみを入れる際は、上の新聞紙をめくってその下に入れ、上から新聞紙をかぶせ直します。


ミミズが食べる生ごみとしては、なるべく植物性の物、野菜の皮や芯などが良いようです。さっと洗った卵のカラや、パンくずなども食べるようです。インターネットで探した感じだと、フルーツの食べかすなどは甘くて柔らかいので、ミミズが喜ぶようです。

生ごみは放置せず、すぐにコンポストへ

生ごみを放置しておいて、ハエがゴミに卵を産み付けてしまうと、コンポストの中でハエが増えるという惨事になってしまいます。そのような機会を与えないためみも、ゴミは放置せず、すぐにコンポストへ投入するか、密閉容器にためておく必要があります

同様に、外から拾ってきた生ごみとか草なんかをこのポストに入れるのは、虫が湧く観点からはお勧めできません。虫が入るのを防ぐためにも、コンポストの蓋を開け閉めするときは手早くすることが大切です。

維持しておけばミミズは勝手に増える

当初購入したミミズは250gでしたが、箱の説明によると、半年くらいかけて、ミミズコンポストの容器の大きさに合わせた数まで増殖するということでした。自分たちで密度というか、数を調整する力があるようです。最初から2箱とか、大量のミミズを飼う必要はなくて、自分で増やせば良いということみたいです。

ニンジンの横の茶色い管がミミズです。頑張れ~
 

入れた生ごみはすぐに食べれるわけではない

さて、ミミズコンポストを始めた当初は、「生ごみ食べたかな?」みたいに嬉々として覗いていましたが、すぐに飽きました。なぜかというと、生ごみは数日経っても全然減らないからです

細かく刻んであっても、生ごみが硬くて、ミミズがすぐに食べられるわけではないようです。入れておいてだんだんとカビてきたり、腐りかけて柔らかくなったところを、ミミズが食べるようです。特に冬は生ごみを食べるスピードが遅いのか、一週間しても先週のゴミがほぼ残っていました。

それでもじわじわと生ごみがコンポスト化する

思った以上にのんびりとしたペースで、ミミズは生ごみを食べるようですが、それでも半年経ったいま、昔の生ごみは無くなり、粒粒とした黒い土(=ミミズの糞)がたまっています。ミミズも増えてきたのか、赤ちゃんミミズが容器の壁を伝って動いていう様子を確認できます。

生ごみは減ったのか?

結論から言うと、ゴミの量はほとんど減っていません。だって最初は、週に1回コップ1杯分くらいの生ごみしか、コンポストに入れられないのですから。コンポストに入れられない過剰な生ごみは普通に捨てる事となり、全くゴミが減った実感はありません。

ただ、ミミズは今のところ生存し続けており、少しずつミミズも増えているようですし、これから夏きて暖かくなればミミズもより活発になってくれると思います。今後は処理できる生ごみの量も若干増えるかな?と期待しています。ミミズの数が十分に増やせたら、ミミズコンポスト容器をもう一つ用意してミミズを半分移住させ、コンポストの容量を増やすのも手かなと思っています。

虫が湧く?匂いは?

さて、我が家ではこのミミズコンポスト衣装ケースを室内に置いてあります。出入り口付近の、キッチン横に置いてあります。設置して半年たちましたが、虫が湧くことは無く、蓋を開けても変なにおいはせずにうまくいっています。

上記に書いたように、ハエなどがコンポストに入らないように気を付けてコンポストの開け閉めや、生ごみの投入をしているのが効いているようです。

今後の課題

虫が湧いても気にしない~派の人は、コンポスト自体を外に置いてしまって、気にせずどんどん生ごみを投入するスタイルでも良いかもしれません。我が家でももし2箱目のコンポストを用意したら、もう一つのほうは野外放置を試してみようと思います。

ある程度コンポストを行うと、たまってくる水分を抜いて、堆肥を集めて取り出す作業が必要になってきます。簡易容器でコンポストをしている我が家では、あまり重くならないうちに、こまめに行った方が楽かもしれませんね。

たまに生ごみを放り込む関係でしかないけれど、だんだんとミミズにも愛着がわいてきました。ミミズコンポスト、のんびりと継続出来たら良いなと思っています。

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