2017年9月26日火曜日

ニュージーランドは春!庭でカタツムリによる被害発生も駆除剤の効果がすごかった


ニュージーランドは春!暖かくなって日照時間も長くなってきましたね。


そろそろ庭の整備をして新しい種や苗を植えられる季節がやってきました。


我が家の子供たちは野菜の種まきが大好きなので、今年も家庭菜園を始めたいと思っています。


以下はそんな中でのカタツムリ駆除の話ですが…カタツムリの写真が出てくるので苦手な人は閲覧注意してください。


家庭菜園の天敵:カタツムリ&ナメクジ


さて実は冬の終わりにジャガイモの種イモを植えてありました。


ジャガイモは冬の終わり~春先に植えておくと春にぐんぐんと成長して、初夏には収穫できます。収穫までの期間は短いし、育てるのも簡単です。


...が、折角芽が出て元気よく育っていた一番大きな株が無残なことに...


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うわー、ひどい!!


葉脈しか残っていませんね。本当はもっと早く何とかしてあげれば良かったのです。


まだ葉っぱを食べる昆虫の幼虫などはあまり見ないので、ナメクジやカタツムリの仕業と思われました。


このまま放っておいては、暖かくなってきて、被害がますます広がるばかり。早速ガーデニングショップへ向かいます。


カタツムリ・ナメクジ駆除剤を購入!


Mitre10のガーデニングコーナーにてカタツムリ・ナメクジ駆除用のペレットを購入しました。


ちなみにこちらのYates Blitzemという商品を選んだのは、以前お世話になった、野菜の苗をたくさん育てて販売している方のおススメだからです。


Yates Blitzem:超大手ブランドだと思います。

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500g入り1箱で、5ドルしませんでした。価格も大変リーズナブル。


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中身はこんな感じで、緑色の小さなペレットが入っています。ナメクジやカタツムリをおびき寄せて殺す毒剤ですので、ペットや子供が触らないように気を付ける必要があります


使い方は、被害にあっている箇所に、5cm間隔くらいでバラバラと撒くだけです。


家庭菜園は今までも日本で良くやっていたのですが、カタツムリ被害は初めてでした。そのため、このようなカタツムリ駆除剤を利用したのも初めてです。


ちなみに日本でジャガイモを育てたときは植物を食べる種類のテントウムシに被害にあっていました。


カタツムリ・ナメクジ駆除剤の効果がすごい


さて、駆除剤のペレットをパラパラと撒いて翌日...なんと効果てきめん!どうしてわかるかって?


カタツムリがジャガイモの家庭菜園にゴロゴロとたくさん転がっている!!!普段は目につかないところに上手に隠れているのに…


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こんな感じのカタツムリが本当にあちこちに、転がっています。


これは…駆除剤食べて死んで転がってるの...?とよく見てみると...


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泡拭いてひっくり返ってる


ぎゃああああああーーーー、怖い!ごめんよう!(いや駆除しようとしたんだけど)


こんな感じで動かなくなっているカタツムリたちは、とりあえず一カ所に集めて庭の端(家庭菜園じゃないとこ)に埋葬しました。


この日だけで10匹くらいは転がっていました。普段は目につかないので、こんなにたくさんカタツムリがいたの!?って感じです。


たったの1晩でこの効果...正直びっくりしました。


YatesのBlitzemカタツムリ・ナメクジ駆除剤って何者?


あまりに効果があったので、小心者の私は逆にびっくりして色々と調べてしまいました。


まず、Yates の Blitzemですが、箱には何が主成分なのか見つけにくかったのですが、ホームページでわかりやすく記載がありました。


Yates Blitzemこちら

https://www.yates.co.nz/products/pest-control/snails-and-slugs/blitzem-snail-and-slug-pellets/


その主成分は15g/kg Metaldehyde (メタアルデヒド)


このメタアルデヒドについて調べてみると、一般的にナメクジ・カタツムリ駆除に使われる薬品である他、キャンプで使う着火剤としても使用されるようです。

参考:Wikipedia 


その毒性については色々と情報がありますが日本語のもので、


腹足部の筋肉が 縮し、大量の粘膜分泌物を出して、麻痺を生じ、身体を 縮させることで死に至るものと考えられる。」


引用元:https://www.env.go.jp/water/sui-kaitei/kijun/rv/m23_metaldehyde.pdf


神経毒!!


こっわあぁ… 怖いよ!もちろん飲み込めば人でもマウスでも毒性があります。


毒性というのにビビッて「家庭菜園で使用していいの!?」と思ってさらに色々と調べましたが、そもそもYates の Blitzemが「家庭の野菜ガーデン用にどうぞ」みたいな記述とともに売られています。


葉っぱに直接塗る農薬ではなく、地面に放置してカタツムリ・ナメクジに食べさせるタイプの農薬なので、野菜本体に直接触らない分まだマシ、ということのようです。


でもジャガイモはものに土の中なんですけど…と思いましたが、ジャガイモ農家でも使用されているようです。


参考:http://www.desangosse.co.uk/news/2015/02/23/potato-growers-urged-to-switch-to-the-better-metaldehyde-pellets-for-effective-slug-control


カタツムリ・ナメクジ駆除剤の使い方ヒント


それでも気になる方(私みたいな)のために、下記の参考サイトでは、いくつか使用するためのヒントが見つかりました。


なお最近のメタアルデヒド駆除剤は、水に溶けて植物に吸収されにくいように、水に溶けにくい使用に改良されてきているようです。


参考:http://www.slugoff.co.uk/killing-slugs/pellets


具体的な使用法ヒントとしては下記のようなものがあります。


  • 植物に直接触れないように、植物の傍の地面に置く。


  • 10センチ間隔で置くくらいで十分。


  • 間違ってもバラバラと大量に上から撒いて、植物に上からかけない。


  • ナメクジ・カタツムリが進んで食べに来る「誘因剤」が入っている。


  • 植物の傍に平たい石などを置いて、その上に駆除剤ペレットを並べるのでもOK(これなら土にすら直接触れない)


  • 加えて、家庭菜園の外側でナメクジ・カタツムリが隠れていそうな場所(ジメジメ、物が置いてあるなど)にも仕掛ける。これで家庭菜園からナメクジ・カタツムリを誘引剤のある外側まで誘導できる。


  • 駆除剤を食べて死んだカタツムリの死体は家庭菜園から速やかに撤去する。


  • ナメクジ・カタツムリトラップ:家庭菜園にナメクジやカタツムリが下に隠れられそうな石をわざと置いて、そこに駆除剤を仕掛けても良い。


特に家庭菜園の外側に誘引剤をおいて、なめくじ・カタツムリの方をおびき出してやっつけるというのは良い作戦ですね。今度試してみようと思います。


いずれにせよ、春ごろに一度撒いてカタツムリをおおかた駆除しておけば、ずっと駆除剤をまき続ける必要は無いようです。


農薬は何でも撒いてから収穫まで期間を開けたほうがよいです。


今~初夏にかけて一度ナメクジ・カタツムリを一掃して、そこから先は再度被害が出るか観察しながらの対応...ということでしょうか。...捕殺かな(やりたくないけど)


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ジャガイモ頑張れ!


カタツムリ・ナメクジ駆除剤まとめ


今回は、カタツムリ・ナメクジ駆除剤の効果にびっくりしました。農薬ってすごい。怖い...


しかしよく考えたら、売っている野菜だって何を撒いて害虫駆除しているのか分かったものではないですよね。


一応、国が許可した農薬を使っているのでしょうが、農薬は農薬、害があるから害虫をやっつけることが出来るのですよね。


使用量とか使用法を守るかどうかは個人の生産者次第ですし…


輸入された野菜なんてますます何がついてるか分からないですね。オーガニック栽培にこだわる人の気持ちがわかります。


とりあえず、葉物野菜は良く洗わないとな、というのが今回の結論です(笑)。



なお同じメタアルデヒドを利用したナメクジ・カタツムリ駆除剤は日本も使用されている模様です。


効果は上記を見ての通り、すごいです。家庭菜園ではなく花壇とかなら、安全性にそこまで気にせず使用できるし、お勧めです。



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