2017年6月24日土曜日

鯉(Koi)がニュージーランド(NZ)では駆除対象になっていた…


ニュージーランドに越してきてしばらくたったので、そろそろペットでも飼いたいよね、という話になりました。

子供たちは虫とか小動物が好きなので、日本にいる頃はメダカやカブトムシ、ザリガニといったものを飼っていました。触れてかわいいし、卵を産んで感動したりとそれなりに楽しめていたので、同じような感じで、ニュージーランドでも何か飼いたいと思っていました。

そこで、値段とかいろいろ調べにペット屋さんに行ってみると、金魚は普通に売っていました。赤いコメットに当たるものや、黒い出目金、色の混ざったシュブン金っぽいの?が売っていました。

一方メダカとか鯉は売っていませんでした。で、メダカはまだしも鯉なんかは色がきれいで大きいし、外国人にも人気ありそうなのにな~と思いながら探していると…

「鯉は水質低下を引きおこし、オーストラリアやニュージーランドで問題視されています」なる記述を発見…
”Koi carp contribute to poor water quality and are a serious problem in both Australia and New Zealand.  ”
http://www.doc.govt.nz/nature/pests-and-threats/animal-pests/fish/koi-carp/

上記はニュージーランドの公式な環境保全部のホームページなのですが、その中の、害虫・害のある外来生物、みたいなくくりに鯉(Koi Carpって呼ぶんですね)も指定されていました。

環境保護法に基づきUnwanted organism (不要生物?)と指定されていて、捕まえるのは良いけれど、その後生きたままの状態で維持すること、移動させること、売ることが禁止されているそうです

なんと!!道理で売っていないわけです!…にしても金魚は許されているのに鯉はずいぶんな扱いを受けてるなぁ…

上記のホームページを少し訳すと、 「鯉は1960年代に、金魚と一緒に輸入されたペット用のものが川に逃がされてしまい、それがワイカト川で繁殖して増えてしまったと。川底をひっくり返しながら泳ぐため、川の環境を破壊しニュージーランドに元からいる生物の生育環境を大変壊してしまうため、大問題である」とのこと。

…確かにものすごいですよね、鯉の繁殖力とか、食欲とか。 以前日本のとある公園の池でアメリカザリガニの駆除に付き合ったことがありますが、池の鯉がアメリカザリガニを減らしているらしく、鯉が死んだとたんにアメリカザリガニが大発生した年があったそうです。アメリカザリガニに勝てる存在ってことですよね。

上記のホームページによると、「鯉の広がりを防ぐためオークランドとハミルトンの付近でワイカト川に囲いこみエリアを作った。その中では自由に捕まえて良いが、捕まえたものは必ず殺すこと!」ということでした。
キャッチ&リリースならぬキャッチ&キルですね…
日本でも最近ミシシッピアカミミガメとかアリゲーターガ-とか外来生物駆除が話題になっていますが、同じような事でしょう。

ニュージーランドはこのように環境保全に大変力を入れており、ペットとしての外来生物にもかなり厳しいです。といっても羊牛、犬猫すべて外来生物ではあるのですが…
 ちなみに元々ニュージーランドにいる原生生物は保護対象になるため、こちらも捕獲や売買が禁止されている場合が多いです。

ですので、ニュージーランドでペットを飼ったりする場合には慎重に調べなければいけないなーと感じました。とりあえずは無難にペットショップで金魚を買ってきて飼うことにしようと思います。それだって逃がしたりは絶対にいけません!が、お家の水槽で細々と飼う分には子供はやっぱり喜びます。ぱくぱくーって餌を食べてかわいいですからね。

フリー写真サイト、Pixabayで見つけた鯉の写真です。日本では高いのに、ニュージーランドでは駆除対象だぞー(汗)

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