2017年9月24日日曜日

ニュージーランド総選挙:ナショナルNationalが一位で終結・まとめ


9月23日、ニュージーランドでは国政の総選挙がありました!

投票結果もほぼ開票が終わりましたが、今までも第一党であったNational(ナショナル)党が今回も最も議席数を獲得、与党として継続することとなりました。

関連情報をまとめてみました。

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ニュージーランドの国政総選挙:結果まとめ


ほぼ開票が終わり特別票(海外からなどの)を残すのみとなりましたが、結果は下記のようになってます。

National (ナショナル)党: 46%、58議席獲得
Labour(レイバー)党: 35.8%、45議席獲得
NZ First(NZファースト)党: 7.5% 9議席獲得
Green (グリーン)党: 5.9%、7議席獲得
ACT (アクト)党: 0.5%、1議席獲得

参考:http://www.nzherald.co.nz/nz/news/article.cfm?c_id=1&objectid=11925792
参考://www.electionresults.govt.nz/

ナショナル党が与党の地位を維持も単独過半数獲得はならず


今回ナショナル党が引き続き与党の地位を維持することになりましたが、ナショナル党の獲得議席は58議席でした。

議席数は120なので、ナショナル党だけでの過半数にはぎりぎり届きませんでした。そのため、NZファースト党と協力関係を結んでいくと予想されます

ニュースではひたすら、これによるNZファーストの影響力の重要性、ひいてはNZファーストを引っ張っている党首ウィンストン・ピーター党首の重要性について報じられていました。

ウィンストン党首は移民反対派で、NZファーストという党の名前も「アメリカファースト」のフレーズと被り、一部からはNZのトランプとか呼ばれている人です。

ナショナル党が議会過半数の賛成を得るにはNZファーストの協力が必要なため、報道では「ウィンストンは美味しいところにいる」的な見方がされています。

さて今後どうなることでしょうか?

ナショナル(National)党を勝利に導いたビル・イングリッシュさんってどんな人?


引き続きNationaL党を勝利に導いたビル党首は、1961年12月生まれの55歳です。年齢的にもまさに仕事盛りの政治家と言えると思います。

2016年の12月に前首相だったジョン・キー氏が首相から辞任した際、後任として推薦され、その後の総裁選では他候補が退いたのもあり第39代のNZ首相として就任しました。


南島の中でも南部にあるラムズデンの傍の町で、12人兄弟姉妹の下から2番目として誕生しました(ご両親すごい!)。

ウェリントンのビクトリア大学に進学、在学中からナショナル党の党員のメンバーとなり、青年の内から政治活動に参加しています。

1990年の選挙でナショナル党から出馬・当選を果たし、若い頃から「Rising Star」として着目をされていました。


2000年代にLabour党が与党であった野党時代には、若干39歳で野党としてのNational党のリーダーとして活発に活動していました。

その後党の総裁選で敗北しながらもNational党内の重要なメンバーとして党を支え続けてきたという経歴があります。


若い頃から精力的に政治に関わってきて、まさになるべくして首相になったとも思える方ですね。

ご本人が12人兄弟というのもすごいですが、ビル首相にも奥様との間に6人の子供がいて、子沢山です。

ちなみに主人はこれを知って「6人も子供がいて、党首として選挙に出るエネルギーがあるだけですごい。いや奥さんもすごい」と感心していました。

奥様はお医者さんのようですので、お子さんも頭良いのだろうなーと期待してしまいます。


投票は比例と地区代表に投票するシステム


ちなみに我が家も投票に昨日行ってきました。

9月23日が投票日でしたが、そのほぼ2週間前の月曜日から事前投票が始まっていました。

現在の住所により選挙区が決まり、選挙区ごとの代表選と、比例代表選にそれぞれ投票します。

18歳以上のニュージーランド人・永住者で、ある段階で1年以上ニュージーランドに住んでいた人に投票権があります

一方、ニュージーランド人でも過去3年間ニュージーランドに全くいない場合、永住者なら1年いないと投票できないようです。

参考:http://www.elections.org.nz/voters/enrol-check-or-update-now/who-can-and-cant-enrol

選挙のかなり前から、選挙のための登録を促す催促の手紙が送られてきます。

登録した住所にその後選挙の案内が届き、その案内に沿って最寄りの投票所で投票します。投票所は小学校や中学校などの学校か、コミュニティー会館などです。

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こういう案内がきます。右下の紫色のカードを切り取って持参します。

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投票当日は、送られてきた投票の案内に入っていた「カード」を持っていくだけ。受付で自分の名前と住所を確認され、投票用紙を渡されます。

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投票用紙は選択制で、既に地区代表候補の名前と、比例選挙の党名がかかれているので、それぞれ1つずつ選んでチェックマークを付けるだけです。

日本のように氏名を書く必要はありません。地区の代表名を選んで「チェック」、比例票を入れたい党名を選んで「チェック」で一瞬で終わります。

2017年選挙の投票率は78.8%


今回の2017年総選挙では、投票率は78.8%だったそうです。ほぼ8割、良いですね!(日本と比べると…)

全員は無理でもやはりこれくらいの投票率が欲しい気がします。


選挙前のテレビでは「投票に行こう」という宣伝がありますし、小学校でも総選挙に合わせて生徒会の投票のまねごとをしたりしていました。

主人も親世代に「子供もついでに連れて投票所に行って、投票に行く姿勢を見せときな」と言われてました。

このように「選挙ムード」をみんなで高めていた感じはありましたから、その賜物かもしれません。


以上、今回の選挙のまとめでした。まだ結果が出たばかりで、今後の動向が注目されます。ニュースから目が離せませんね。



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