2017年8月21日月曜日

電気代もアプリで管理する時代!?ニュージーランドの電力会社パワーショップ(Powershop)のアプリがすごい

ニュージーランドに移住してしばらくする我が家ですが、今住んで入る賃貸物件に引っ越してから利用している電力会社があります。その名もパワーショップ、Powershopと言います。



Powershopを利用することになった経緯

Powershopを利用し始めた経緯としては、ただ単に今の賃貸に引っ越した際、前のテナントが契約していたのがPowershopだったというだけです。

最初に名前を聞いたときの私たちの反応としては、Powershop?聞いたことないんだけど…」

ニュージーランドの電力会社というと、Mercury Energyとか、Vectorとかが大手のイメージがあったので、聞いたこともない会社に違和感がありました。

もっと大手に変えようか?とも考えましたが、その際に調べてみるとこの電力会社は、アプリを利用してプリペイド式に、好きな時に電気代を支払うという面白い形態の会社でした。

Powershopという電力会社

まずは公式ホームページがこちらです。

Powershopのホームページによると、2009年にMeridian Energyという会社の援助を得て設立された会社のようです。ニュージーランドで設立された会社ですが、オーストラリアとイギリスでもサービスを開始した模様です。

ニュージーランド人は愛国心から「ニュージーランド設立!」とか「ニュージーランドの会社!」というビジネスを好む傾向にありますから、そういう意味ではニュージーランドで人気が出る要素を持っていますね。

Powershopのコンセプトとは?

このPowershopという会社のホームページには、大きくコンセプトの特徴が3つ記載されています。

Know what you are using
    「(電気の)使用量を知ろう」

Pay when you like”
    「好きな時に支払い」

Save as you go”
    「その工程で節約」

これだけではピンと来ないかもしれません。従来型の電力会社では、「月々の電気の使用量にあわせて、電気代の請求書が送られてきて、その期日までに支払う」というスタイルですね。

Powershopでは上記のコンセプトに合わせて「月々どころか毎日の使用料を明確に把握して、日々の電気代をモニタリングして、好きなタイミングで電気代を支払う」というスタイルとなっています。

そしてこれを、スマートフォンで使用するPowershopアプリを利用して行うのです。このアプリがすごいんです!

Powershopのアプリで「好きな時に支払う」

Powershopで利用者として登録をすると、アプリにログインができるようになります。そして、このアプリを使って、自分の使用する電力を「購入」します。実際に見てみましょう。



まずログインすると、基本の画面が表示されて、その月の電気の消費量と支払い額が見られます。私たちの場合は毎月18日から17日までで1月です。この区切りで、外側のピンクのバーが今まで消費した電気料金、そして内側の緑の丸が既に支払い済の電気代を示しています。




今月はすでに156ドル分の電力を使用していますが、まだ60ドル分ほどしか支払っておらず、あと95ドル分未払いと記載されています。この様に、今月はすでにどれくらいの電気代が掛かるのか、いつでも確認できるのがまず良い点の1つ目です

そして、必要に応じて電気代を支払う=「電気を購入」することが出来ます。電気は様々な価格と容量の「パック」で売られています。



大きなパックで一気に購入すると若干お得です。上記の例ならば150ドルパックを購入すると、154ドル分の電気が購入できる=4ドル分お得になります。一方で50ドル分のパックでは51ドル分の電気の購入となり、1ドル分のみお得になります。

余裕のある時に大きなパックで購入するのか、お給料の支払い頻度に合わせて小さいパックで少しずつ購入するのかは、利用者が好きに決めることができます。

ちなみに、このパック購入はまるでプリペイド式のようですが、だからと言って早めに購入しておかないと電気が使用できなくなるかというとそんなことはありません。その月が終わって未払いの分は請求書が来るので、期限までに支払う形になります。

月々ではなく毎日の電力消費を把握する!

さて基本の画面から、右上の細かいバーグラフみたいなアイコンを押すと、それぞれの日ごとの電気にお使用量をバーグラフとして見ることができます。



一番最近のデータは土曜日の物でピンクのバーグラフで表されています。一番下に18.8キロワット、5.7ドル相当分の電力を消費しているという記述があります。

さらに驚くことに、緑の太いバーグラフの下の細かいピンクのバーグラフは、その日(土曜日)の時間帯ごとの電力使用量の表示となっています。


私たちの場合は、日中の電力消費は少ないものの、6pm前後をピークにグーっと山形になっています。6時前にお風呂に入ってお湯を大量に消費するのと、6時くらいに料理をするためです。

一日ごとの電力消費量ですが、例えば先週はこんな時がありました。


金曜日と土曜日にあたる「F」「S」でガクッと下がっていますね。この時は、金曜日の夜から週末にかけて主人の実家に泊まりで出かけており、自宅で電気を使用しなかったため、電力消費量&その日の電気代が下がっているのです。

この様に、各日ごとに電気の使用状況を簡単に把握できるのが、Powershopアプリの特徴です。すごいですね、これ、どうやって行っているのでしょう?私はわかりませんが、びっくりしました。

ちなみに生で電力の使用状況が反映されるわけでは無く、実際の使用した日から2~3日の遅れで、アプリで表示されるようになります。

Powershopアプリで電気代を節約!

上記の例でこのPowershopでは電気の使用量の把握が簡単なことが伝わったと思います。ではどのようにしてこれを節約につなげる事が出来るのでしょうか?

まず1つ目として、一日ごとの電力使用量が分かるので、電気の無駄遣いや、電気代を節約した効果が感じやすいです!

我が家の6月の事例としては、普段の1日当たりの電気代が5.5ドル分なのですが、ちょっと寒くて一日中ヒーターを付けていた日は6.5ドルに上がってしまい、ヒーターを我慢してお湯も節約気味に使用した日は4.8ドルで済んだ!という日がありました。

78月と寒くなってくるにつれ、日ごとの電気代が上がってきたら、「ちょっと節約気味にしないと…」と気を付けて、それが実際に効果があったかどうかを、数日後にはアプリで見ることが出来ます。

電気の「セール」や「前払い」利用で節約!

次の節約方法として、電気を購入する際の「パック」についても、普段よりお買い得になるパックを購入できる場合があります。

まず、早めの前払い購入で、数か月先の電気パックを購入すると、1~5%の割引が受けられます。



加えて、期間限定で購入できる「スペシャルセール」パックの利用です。「連休電気パック」とか、「寒い冬のあったかパック」のような名称で、時々売っており、5~30%引きで電気を購入することが出来るお得パックです。

こまめにPowershopアプリをチェックして、電力セールや先払いパックを購入すれば、さらなる節約が期待出来るというわけです。

大手の電気代に比べてお得なの?

さて、じゃあ実際の電気代のレート自体は大手と比べて得なのか?私たちも調べてみましたが、残念ながらこれは、比べる大手会社やプラン、住んでいる場所や使用電力量によっても異なるので、一概には言えない様です…

私たちが調べた範囲では大差無いと感じました。と、言うよりも、大手の電気会社では電力の総使用量によってレートが変化し、月ごとに請求書が来るため、実際に使用して数か月たたないと月々いくらなのか分かり辛い印象がありました。

その様な中にも2~3年間の期間固定契約にするとその割引により、お得な場合もあるようですが、ケースバイケースのようです。少なくとも自宅を訪れる営業さんの「うちのほうが安いですよ、今契約すれば割り引きますよ」には簡単に乗せられない方が良いようです。

また、例えばMercury Energyでは、使用量に合わせた電気代の請求以外にも、ただ契約をしているだけでとられる「固定費」というのがあります。Powershopではこの「固定費」が無く、使った電気料=電気代金と大変シンプルです。

契約期間の固定もないため、利用を始めて嫌になればすぐ電気会社を変更してもペナルティは無い点も好感が持てました。Powershop自体は比較的新しい会社ですが、今のところの顧客満足度は高い様ですね。
  
下記のホームページも参考に紹介しておきます。

ニュージーランドの電気会社一覧まとめ

ニュージーランドの電気会社に関する記事

まとめ

たまたま利用を開始したPowershopですが、そのアプリの便利さに本当に感動しました。日々の家計をやりくりしていく上で、電気代の節約や管理がしやすいのはとても助かります。いままでは、ただ毎月の請求書が来るのを待つだけだった電気代ですが、今後はこのアプリでより積極的な管理が出来そうです。
  • Powershopはニュージーランドで設立された電力会社
  • Powershopでは使用電力のモニタリングがアプリで楽々
  • 電気代の支払いもアプリで好きな時にできる
  • 電気の購入を早めに行うことでさらに節約も可能

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