2017年7月31日月曜日

ニュージーランドの小学校について*その4 学校が始まって感じたこと


ニュージーランドの小学校について その1その2その3はこちらです。

さて、そんなこんなで必要品も揃え、息子はニュージーランドの小学校に通いだしました。まだ日も浅いながら、現地の小学校へ通い始めて初めて知ったこと、日本と違うなーと感じたことが本当にたくさんありました。


小学生の毎日の持ち物

朝、息子の朝食を済ませてから、制服に着替えさせ、持ち物を確認します。
息子の小学校の場合、毎日の持ち物は、
  • 通学かばん(普通のかばん)
  • 筆記用具
  • 色鉛筆
  • 定規
  • 水筒
  • おやつ&お弁当箱
…といった感じです。

小学校の一日(親目線)

息子の小学校の始業は855分です。そのため、早めに家を出て、息子を小学校のクラスの前まで送り届けます。

ニュージーランドの小学校は基本親の送り迎えが必須です。ある程度の年齢の子供になると、車で学校の前まで送り届け、子供は一人で学校の中へ入っていきます。我が家の場合はまだ寂しがるので(汗)、教室の前まで送り届けています。

先生はすでに教室にいて、子供たちは自分のかばん掛けにかばんを掛けに行きます。教室内も靴を履いたままなので、下駄箱のようなものはありません。

855分に始業のベルが鳴ると、まだ外にいる子供たちはいっせいに教室へ走っていきます。先生の掛け声が響いて、子供たちは教室の前に集められ、朝の会を始める様子が伺えました。

遅刻には厳しいらしい

始業時刻に少しでも遅れると、遅刻ノートを書く必要があります。5分でも遅れるとこの遅刻ノートを書く必要があるようで、私が息子を教室まで送り届け、ベルが鳴った後で帰宅しようとする際に、スクールオフィスによってカードを書いている子供を目にします。

ノートといっても、小さな色のついたメモのような紙に名前や遅刻理由を書くもののようです。遅刻した場合は、このノートをオフィスで書いて教室に持参し、担任の先生へ提出する必要があります。

昼休みとおやつ休みがたっぷりある

息子の小学校の時間割は下記のようになっています。

  • 855分始業
  • 朝の授業(1時間目&2時間目、各45分?)
  • 1030分から30分間の中休み
  • 朝の授業後半(3時間目&4時間目、各45分?)
  • 12時半から1時間の昼休み
  • 午後130分から午後の授業(5時間目&6時間目?)
  • 午後3時過ぎに就業のベル

一応1次元45分としてX時間目~と記載してみましたが、その日によってどのように時間を使うかは異なるようです。学芸会などのような行事に合わせた特別授業が多く入ってくるようですし、学校のホールでの集会がある日もあります。

30分間の中休みや1時間の昼休みには、各自持参したおやつやお昼ご飯を飲食することができます。お昼まで待たずに、おやつを中休みに食べることが許されているというのは、ちょっと小腹を満たして血糖値を上げる意味でも子供には良い形態だと思います。

お昼休みも1時間たっぷりあるので、子供はちょっとお昼を食べ終わったあと、たっぷり遊んでいるようです。この時間帯、天気の良い日に小学校の傍を通りかかると、元気の良い叫び声が聞こえてきます。

クラス編成は20人代

息子のクラスは1クラス現在23人のようです。ニュージーランドの小学校は平均的に2025人くらいのクラス編成のようですね。担任の先生としては、目を配りやすい人数で良いのではないでしょうか。

学校内でお昼ごはんが買える

ニュージーランドの学校では小・中・高どれでも、学校内の購買部でお昼ごはんやおやつ、ドリンクを購入することができます。

息子の小学校のメニューとしては

  • サンドイッチ 2ドル
  • アメリカンドッグ 2.5ドル
  • ハンバーガー 3ドル
  • サラダサンド 2.5ドル
  • フルーツサラダ 2.5ドル
  • ヌードル 1ドル
  • クッキー 1ドル
  • 水のボトル 1.5ドル
  • ジュースのボトル 2ドル
…他、多数メニューがあります。他に、割引になるセットメニューもあります。お安めの価格設定にはなっているので、お昼ごはんは購買で済ませる子供もいます。

購買で食べ物・飲み物を買うにはお金を持たせておく必要があるので、必要な分だけ持たせて自分で管理させるか、担任の先生にお昼まで持っておいてもらうことも出来ます。何を購入するか事前に決まっている場合には、お金封筒に入れて、クラス番号、氏名、購入するものを封筒に記載して提出することで、注文しておくことも出来ます。

息子はたまにアメリカンドッグやヌードルを注文して、お昼に楽しんでいます。朝の時間に余裕が無くお昼ごはんを準備できなかった時などにも便利です。ただし代金はお釣り無く持たせた方がよいので、小銭を常に準備しておくと良いでしょう

校庭は芝生が多い

日本の小学校というと、グラウンドは風が強い日は砂が舞って大変ですが、ニュージーランドの小学校のグラウンドは芝生の場合が多いです。緑の芝生が大好きなニュージーランドらしい、美しい芝生が広がっています。

砂が舞ったりすることもなく快適な芝生ですが、雨が続くと芝の生えている土がドロドロになり、足を踏み入れるとぬかるみにはまりそうになります。芝生のほうがこまめなメンテナンス(=芝刈り)が必要ですから、たまに放課後に、大きな電動芝刈り機に乗った事務員さんを見かけます。

校舎は平屋、簡単な作り

息子の小学校の校舎は平屋で、学校のクラス数の教室と、多目的ホールが2カ所あります。建物は質素な作りで、あまり頑丈な印象を受けません。日本ほど地震は多くないため、ニュージーランドの建物は日本よりも簡易な作りの物が一般的ですが、小学校の建物にも同様の印象を受けました。

クラスごとに子供たちの絵が飾ってあったり、担任の先生が趣向を凝らした飾りがついていたりするのは、日本と変わらないなと感じました。

お迎えの午後3時ごろ…

さて、学校が終わる午後3時ごろになると、お迎えに行きます。3時前にはすでに親が教室の前に集まっていて、教室の中では子供たちが帰りの会をしている様子が伺えます。3時に帰りのベルが鳴ると同時に、子供たちが走って飛び出してきて、親と合流⇒帰宅という流れになります。

送り迎えをするたびに、担任の先生ともちらっと顔を合わせる機会があるので、何かあればこの時に手短に相談することも出来ます。

送り迎えは面倒くさいけれど、担任の先生と顔を合わせる機会があるというのは良いと思いました。特に編入したての時は、「今日はOO君学校探検をしましたよ」みたいな一言の報告を聞けたりして、ありがたく感じました。

先生方は学校終了後すぐ帰る!

さて、学校が3時に終わると、先生たちもみなスクールオフィスへ向かい、帰り支度を始めるようです。

私と息子はよく放課後も学校の遊具エリアで少し遊んでから帰るのですが、3時半くらいにはすでに、スクールオフィスの電気は消され、暗くなってドアも施錠されています。先生方も帰ってしまいます。もちろんこれ以降の時間は学校に問い合わせの電話をしても、誰も出ません。

学校での発表会(学芸会のような)が平日の夜にある日などの例外を除けば、授業時間が終了した段階で学校はお終いとなります。スタッフミーティングなどは、いつしているんだろう?と気になります。しかし先生方はみなとても良い感じの人たちで、息子の小学校についていえば地元でも評判が良いので、この形態で十分うまくいっているのでしょう。

小学校の送り迎え*ラッシュに注意

日本でも保育園の送り迎えで道が混む、という話は聞いたりします。ニュージーランドでは保育園だけでなく学校でも送り迎えが必須なため、学校の始業・就業時刻に合わせて学校周辺の道や駐車場が大変混雑します。朝の9時前後や、学校が終わる3時前後には思わぬ道の混雑で動けなくなることもありますので、早めに行くなどして気を付けましょう。

日本の小学校ほどしっかりしたお手紙が来ない

日本で小学校に行っていたときは、毎月の予定や必要なものについて細かく書かれた「学校だより」と「クラスだより」、加えて授業で必要な物やイベントに関するお便りなど、しっかりとしたお手紙が配布されていました。

…が、ニュージーランドの息子の小学校ではお手紙がしっかりしていません(笑)。学校だよりは2週間に1度来るのですが、校長先生からの一言、今月のお誕生日の子供リスト、最近のスケジュール、事務連絡、宣伝(学校に寄付してくれている団体の広告)などが入って、A4両面刷りが一枚となっています。

各クラスごとのお手紙が無いため、「このクラスではどいう取り組みをしていますよー」とか、「この学年では授業でこれが必要です~」みたいな案内がほとんど来ません。たまにある学校行事に関しても、学校だよりからはその詳細がつかめず、全くわかりません。

そのため、こちらに編入してまだ1年目の我が家としては、かなりアンテナを自分で張り巡らせ、何か疑問点があれば先生に聞くなどとしないといけない、という状況です。おそらくですが、2年目以降は学校の行事などに関しても大体の概要が分かっているので、詳細をわざわざ手紙で知らせてもらう必要は無いのでしょう。

お手紙で細かく説明が無いのは色々と不安になりますが、学校の先生やスクールオフィスで聞いてみると、大変丁寧に対応して答えてくれます。子供から学校の話をよく聞いて、気になることがあれば積極的に学校のスタッフと話していくのが良さそうです。

小学校でもいろいろと違いがありますね。我が家の息子は今のところ楽しく学校に通っており、一安心です。またこれからもいろいろな学校行事などで、日本との違いが感じられる機会もあるだろうけれど、とりあえず元気に学校に行き続けてくれることを祈るばかりです。

*ニュージーランドの小学校について その1その2その3はこちらです。


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