2017年8月7日月曜日

国際結婚10年目:国際結婚して大変だなと思うこと その2



その1では、国際結婚して家族も出来ると、家族でどちらかの母国に帰省する金銭的な&時間的な負担が大きいとブチブチと書きましたが、決して国際結婚を後悔しているわけではありません。主人との文化的な違いは結婚10年もすれば慣れましたし、家族は仲良く暮らしていて国際結婚して良かったです。

ただ、10年目に入って色々と思うこと、これから先を考えて「うーん、こういう場合はどうすれば良いのだろう?」と考える機会も増えたのも事実。早めに問題点を整理しておくことで、心や金銭的な準備をする、いざといときにどうするかを家族で話し合っておくためにも、気になる点を挙げていきたいと思います。

国際結婚で生まれた子供たちの国籍

これは別に国際結婚で困ること…ではなく、むしろ考え方によっては良いこと?とも思いますが、国際カップルの子供たちは日本国籍ともう片方の親の国籍の2つを持つ重国籍状態になります(なれます)ね。

我が家の子供たちは二人とも現段階では日本とニュージーランドの重国籍となっています。日本国籍は基本的には「重国籍」が認められていないので、子供たちは成人後に自分で日本国籍を維持するかどうか決める必要が出てきます。

選択自体は子供に任せれば良いことですが、「国籍を選ぶ手続きが必要である事実」は伝えておかないといけないなと思います。

国際結婚で生まれた子供たちの教育

国際結婚で生まれた「ハーフ」だと、日本語とほかの言語、両方ペラペラのバイリンガルというイメージが一般的ですよね。自然と2か国語ペラペラになる場合もあるようですが、私は自分の育児経験的には、「そう簡単には2か国語ペラペラにならない」場合のほうが一般的だと思います

どうしても住んでいる国の言葉が「母国語」として覚えやすいため、もう1つの言語については、意識して教育しないと覚えません。挨拶程度ならまだしも、文法も語彙もしっかりとなると中々大変です。どのように時間や時にお金をかけてバイリンガル教育に力を入れるか、悩むところです。

いざ引っ越しが必要な時:国際的に転職がしやすい職種VS難しい職種

国際結婚した段階で、「夫婦は将来、老後までこちらの国に住もう!」と決めている人がどれくらいいるのでしょうか?時に、国をまたいだ引っ越しが必要になる・必要でなくても引っ越しをしたくなるという可能性があるのが国際結婚だと思います。

しかしその時に、国をまたいだ転職の問題が出てきます。医療系など国家資格の必要な職業だと、国ごとに資格の再取得が必要となるでしょう。逆にIT関連など、他国でも通用し需要のある職種ならば自分の経験を生かして他国で再就職できるでしょう。

国際結婚の夫婦の親 介護問題とか

最近私たちが悩んでいるのは、もし親が介護など必要になったらどうするです。ちょっと会いに渡航するだけでも大変お金がかかるのは前述の通りです。西洋文化では、親の介護のための同居に関してはドライで、親の方から同居してほしい~と言ってくることは少ないと思います。が、いざという場合に近くにいてあげたいと思うのが、人情でしょう。

渡航費用や、自分たちが近くに引っ越す必要が出たらどうするかなどを、夫婦で話し合って心の準備をする必要について、最近ひしひしと感じます。

国際夫婦の親 お墓が日本にある場合

お墓問題は、日本固有的な問題かもしれません。日本のお墓は家族何代と受け継がれている場合が多く、親世代としてはきっとこれからも受け継いで欲しいことでしょう。しかし維持には毎年維持費もかかるし、定期的に法事を行ったりする必要もありますよね。お寺との定期連絡も含め、どのようにしていったらいいのか、悩むところです。

そして国際結婚したカップルの世代まではお墓の面倒を見たとしても、それ以降、国際結婚で生まれた子供たちの世代に引き継いでもらうのは、子供たちが海外で育っている場合は厳しいでしょうね。

国際結婚の夫婦の老後 年金はどうなる?

自分たちの老後の心配もあります。年金のシステムは国ごとに違っています。日本に住んでいる限りは国籍に関係なく毎月の年金の掛け金を支払う義務がありますから、ずっと日本に住んでいれば最終的に年金を受け取る資格も得られることでしょう。

日本にしばらく住んでいたが、海外に移住する場合などは悩みますね。海外在住の日本人の場合は、年金加入は任意となりますが、払わなければ将来貰える額は相応に少なくなると決まっています。移住先の国の年金のシステムについて学んだ上で、日本の年金についてどうするか考えるのがベストですが、情報を学ぶだけでも大変です。

以上、国際結婚を取り巻くいろいろな問題を覚書してみました。これらの問題、特に介護問題などは、国際結婚でなくても地元を離れて住んでいると同様に悩むことですよね。国際結婚ではこのような一般的な問題に加えて、母国同士の法律やサポート体制の違いについて、よく知らない所からスタートする点が大変だと思います。

気になり始めた段階で住んでいる国、住む予定の国の法律や一般的な方法について一つ一つ調べて、検討・対策を早めに始めるしかないのでしょうね…

私たち夫婦はもう国際結婚10年目、あまりのんびりしている時間も無いので、今後は一つ一つの問題に着目しながら情報を集め対策を考つつ、少しずつこちらのブログにも載せて行く予定です。

最新の投稿